Live Tail (ライブテイル)
Live Tail は、Datadog に届いた直後のログを止めずに流し続けて目で追う表示モードです。インデックスに保存されるログだけでなく、除外フィルターで検索対象から外したログも流れるため、除外やパイプラインの設定が意図どおり効いているかをその場で確かめられます。
概要
Live Tail は、Log Explorer の時間枠から選ぶとほぼリアルタイムでログが流れ始める表示モードです。通常の検索が「インデックスに保存されたログを後から探す」動きなのに対し、Live Tail は「届いてくるログをそのまま眺める」動きで、インデックスに入らないログも対象に含みます (2026 年 9 月時点)。デプロイ直後にプロセスが正しく立ち上がったかを見る、除外フィルターで落としているログの中身を確認する、といった「その瞬間しか価値がない確認」に向いた道具で、後から探し直す用途には向きません。
Live Tail は届いた直後のログをそのまま流す表示モード
Live Tail は、ログ管理の中心画面である Log Explorer の時間枠から選ぶと切り替わる表示モードです。切り替えると、Datadog に届いたログイベントがほぼリアルタイムで流れ始め、検索構文で絞り込みながら眺めることができます。公式ドキュメントは、この画面ではインデックスされたログとインデックスされていないログの両方が Datadog へ流れてくる様子を見られると説明しています (2026 年 9 月時点・出典: Live Tail)。この「両方が見える」という一点が、以下で触れる使いどころのほとんどを決めています。
検索と Live Tail では時間の向きが逆になる
同じ画面から入るのに、検索と Live Tail では見ている対象が違います。検索はログインデックスに保存されたログへクエリを投げる動きで、期間を指定して過去へ遡れます。Live Tail は届いてくるログを順に映す動きなので、遡れるのは画面を開いていた間だけです。時間の向きが逆、と覚えると取り違えません。加えて差が出るのが対象範囲で、除外フィルターでインデックスから外したログは検索では 1 件も出てきませんが、Live Tail には流れます (2026 年 9 月時点)。「送ったはずのログが検索で見つからない」ときに、送信側でつまずいているのかインデックス側の設定で落としているのかを切り分けられるのは、この差があるからです。
開くのは、答えがその瞬間しか価値を持たないとき
Live Tail が効くのは、数分あとには確かめる意味が薄れる種類の確認です。新しいバージョンを出した直後、想定したログが出ているかを見る場面。プロセスやコンテナを起動したのに、ログが 1 本も出てこない場面。公式ドキュメントも、プロセスが正しく起動したかの確認と、デプロイがうまくいったかの確認を用途に挙げています (2026 年 9 月時点・出典: Live Tail)。そして除外フィルターを直した直後、狙ったログが落とされずに流れてくるかを確かめる場面です。ログパイプラインの加工結果は、パイプラインの編集画面にある同じ仕組みのプレビューで確かめられます (2026 年 9 月時点・出典: Pipelines)。加工や除外は取り込みの段で行われるため、直した効果はそのあとに届くログから現れます。検索で確かめようとすると新しいログが溜まるまで待つことになりますが、Live Tail なら次に流れてくる 1 本で判定できます。
ログが通る道順のどこを見ているのか
Live Tail の位置は、ログがたどる道順に並べると一目で分かります。届いたログはパイプラインで解析されて属性が整い (整った属性はファセットとして検索条件に使えます)、その先の除外フィルターでインデックスに入れるかどうかが決まります。Live Tail が映すのは、この判定より手前を流れているログです。だから除外フィルターで振り落とされたログも画面には現れますし、裏を返せば、Live Tail に出たことはインデックスに入った証拠にはなりません。
- アプリやインフラがログを出す
- Agent や API を経由して Datadog に届く (取り込み)
- ログパイプラインが解析して属性を整える
- 除外フィルターの判定 - インデックスに入れるかが決まる
- 残ったログを検索 / ダッシュボード / モニターで使う
後から探せるつもりでいると困ること
Live Tail をログの控えとして頼るのは危うい使い方です。流れ過ぎたログをその画面から遡ることはできないので、残したい記録はインデックスへの保存と保持期間の設定で確保しておく必要があります。見落としがちなのがサンプリングです。クエリに合致するログが多すぎる場合、読める量に収めるために表示が間引かれます。間引きは一様な無作為抽出なので全体の傾向をつかむには足りますが、特定の 1 件を探し当てる用途では取りこぼします (2026 年 9 月時点・出典: Live Tail)。「1 件も出ていないから起きていない」と判定したいときは、サービス名や状態コードで条件を絞り、母数を小さくしてから眺めるのが確実です。