Datadog の購入経路 3 つ - 直販 / Marketplace / 代理店

Datadog は Datadog に直接払う、AWS や Azure のマーケットプレイス経由でクラウド事業者に払う、パートナー (代理店) に払う、の 3 経路で契約できます。支払い手段、請求の合算先、使用量と契約価格が見える場所、窓口がどう変わるかを公式の記載だけで整理し、経路ごとの向き不向きを添えます。

結論 - 「誰に払うか」で 3 経路に分かれる

Datadog の買い方は「誰に払うか」で 3 つに分かれます。Datadog に直接払う直販、AWS Marketplace や Azure Marketplace を通じてクラウド事業者に払う経路、Datadog のパートナーに払う経路です。公式料金ページはパートナーについて、技術 / サービスプロバイダーおよびリセラーとの提携を求めていると述べています (2026 年 9 月時点・出典: Datadog Pricing)。単価の数え方は経路で変わらないので、契約形態 (年契約かオンデマンドか) の選び方は 年契約とオンデマンドの記事 に、SKU ごとの数え方は 料金体系の読み解き方 に置いています。本記事が扱うのは、支払い手段、請求書の載り方、契約価格の見える場所、窓口という購買実務の 4 点です。無料プランとトライアルは 別の記事 に任せます。本記事は課金の仕組みを解説するものです。具体的な単価や料金は Datadog 公式の料金ページで確認してください。

3 つの購入経路の対照 (2026 年 9 月時点)
観点直販クラウドマーケットプレイスパートナー
支払先Datadogクラウド事業者 (AWS、Microsoft)パートナー企業
支払い手段クレジットカード、または請求書 (ACH、電信送金、小切手)クラウドの請求に合算パートナーとの契約による
使用量と契約価格の確認アプリ内 Plan ページの Subscription Details使用量は Datadog、請求はクラウド側の請求画面使用量は Datadog、Subscription Details は非対応
契約と請求の窓口Datadog の請求窓口 (メール) と営業クラウド事業者の請求窓口と Datadogパートナー
出典: Billing、Paying for products in AWS Marketplace、Azure Native Integration for Datadog (Microsoft Learn)、Multi-Tenant Usage Metering and Billing

直販はカードか請求書か、契約価格は Subscription Details で見る

直販の実務は公式ドキュメントの Billing ページに集約されています。請求サイクルは契約日に関係なく毎月 1 日 (UTC) に始まり、初月は日割りです。支払い手段はクレジットカードと請求書 (ACH、電信送金、小切手) の 2 択で、カードから請求書へ、あるいはその逆への変更はアプリ内の Payment Method から依頼します。契約した製品ごとの数量、契約価格、オンデマンド価格は Plan ページの Subscription Details に並びます (2026 年 9 月時点・出典: Billing)。Subscription Details の閲覧権限と請求書の到着時期、用件別のメール窓口 4 つ、Pro / Enterprise の違いは プラン比較の記事、月ごとの使用量の見方は 料金の確認方法 に置いています。

  • 1. 契約: 年契約かオンデマンドか、数量と単価を決める (契約書の通貨と税の扱いはここで確認)
  • 2. 支払い手段: Payment Method でカードか請求書を選ぶ
  • 3. 請求先: Billing Contact Details に住所と請求書の送付先メールを登録 (Datadog のユーザーでないアドレスも可)
  • 4. 毎月: 1 日 (UTC) にサイクル開始、請求書払いは 10 営業日前後に請求書が届く
  • 5. 確認: Subscription Details で契約価格、Usage で実使用量を突き合わせる
直販の購買実務 5 段 (出典: Billing、2026 年 9 月時点の記載)

AWS Marketplace 経由では請求が AWS の月次請求に合算される

Datadog の AWS ソリューションページには「Available on AWS Marketplace」の導線があり、AWS Marketplace 経由で契約できます (2026 年 9 月時点・出典: Datadog for AWS)。AWS の購入者ガイドによれば、Marketplace の利用料は月初に AWS からの請求として届き、アカウントの所在地が日本なら請求元は Amazon Web Services Japan G.K. です。契約型の購入は契約時点で請求され、従量部分は月次の合算請求に載ります。売り手と交渉した価格と条件を指定アカウント向けに提示する Private Offer もあります (出典: Paying for products in AWS Marketplace、Private offers)。本記事の整理では、調達側の利点は Datadog を新規ベンダーとして登録せず既存の AWS の支払いルートに乗せられる点です。

Azure は Datadog リソースを通じて契約し、Azure の請求に載る

Azure では、ポータル上の「Datadog リソース」を通じて契約と設定を行います。公式ドキュメントは、課金プランの変更は Azure Marketplace 経由の契約に限ること、Azure から新しい Datadog 組織を作る流れでは有料プランで始まりトライアルは選べないこと (トライアルは US3 サイト で先に作る) を記載しています (2026 年 9 月時点・出典: Azure Native Integration)。Microsoft 側の説明では、Datadog の費用は Azure の月次請求に載り、Microsoft Azure Consumption Commitment (MACC) に計上され、プランの変更も Azure ポータルから行えます (出典: Microsoft Learn)。Azure 中心の組織には、Datadog の契約を Azure の利用コミットに含められる点が直販との最大の違いです。

AWS Marketplace と Azure Native Integration の違い (2026 年 9 月時点)
観点AWS MarketplaceAzure (Datadog リソース)
契約の入口AWS Marketplace の Datadog 出品 (公式サイトに導線)Azure ポータルで Datadog リソースを作成 (Azure Marketplace の契約が前提)
請求の載り方AWS の月次請求に合算。日本所在のアカウントは AWS Japan G.K. が請求元Azure の月次請求に合算。MACC に計上
価格の個別交渉Private Offer (指定アカウント向けの非公開価格と条件)公式ドキュメントに記載なし
トライアル公式サイトに「Start Free」の導線Azure から新規作成する流れでは不可 (US3 サイトで先にトライアル)
課金プランの変更AWS 側の契約に従うDatadog リソースから変更 (Azure Marketplace 契約のみ)
出典: Datadog for AWS、Paying for products in AWS Marketplace、Private offers、Azure Native Integration、Microsoft Learn。他のクラウドのマーケットプレイスは出品の有無を各マーケットプレイスで確認

パートナー経由 - 契約はパートナーと結ぶ

公式ドキュメントは、Datadog の Solution Provider が「Partner Admin Organization」から顧客組織の使用量と費用を横断的に見、トライアル組織を発行し、契約、請求書、更新を管理できると説明しています。顧客の組織は契約にパートナー提携が含まれていれば自動で接続されます (2026 年 9 月時点・出典: Multi-Tenant Usage Metering and Billing)。顧客側の違いは 2 つで、契約と請求の相手がパートナーになることと、Subscription Details が「請求をパートナーが直接管理している場合は非対応」と明記されていることです。契約価格はパートナーとの契約書で確認します (出典: Billing)。運用まで任せる形態では親 組織 から子組織を管理するマルチ組織アカウントが使われます (既定では無効) (出典: Managing Multiple-Organization Accounts)。

経路ごとの向き不向き

3 経路の優劣ではなく、組織の調達の型との相性で選びます。直販は、Datadog と直接条件を詰めたい、契約価格と使用量を同じ画面で突き合わせたい、という組織に向きます。支払先が 1 つ増えるので、ベンダー登録の手続きが重い組織では時間が掛かります。クラウドマーケットプレイスは、請求先をクラウド事業者に一本化したい、MACC のようなクラウドの利用コミットに Datadog の費用を含めたい、既存の調達ルートに乗せたい、という組織に向きます。代わりに、契約の変更やトライアルの扱いがマーケットプレイス側の仕組みに従います。パートナー経由は、監視の設計や運用まで含めて任せたい、複数の組織の面倒を一括で見てもらいたい、支払条件をパートナーと決めたい、という組織に向きます。代わりに Subscription Details が使えず、単価はパートナーの設定になります。

経路ごとの向く条件と引き換えになるもの
経路向く条件引き換えになるもの
直販直接交渉、契約価格と使用量を同じ画面で確認、最短で開始支払先が 1 社増える、ベンダー登録の手続き
クラウドマーケットプレイス請求先の一本化、クラウドの利用コミットへの計上、既存の調達ルート契約変更とトライアルの手順がマーケットプレイス側の仕組みに従う
パートナー設計と運用を任せる、複数組織の一括管理、支払条件をパートナーと決めるSubscription Details が非対応、単価はパートナーの設定
本記事の整理。根拠は各節の出典 (Billing、Microsoft Learn、Multi-Tenant Usage Metering and Billing)

通貨と消費税と請求書の言語は契約書で確かめる

公式料金ページの単価は米ドル建てで、公式ドキュメントの Billing ページには請求通貨や税の扱いに関する記載がありません (2026 年 9 月時点・出典: Datadog Pricing、Billing)。円建てか、消費税の扱いはどうか、請求書の言語は何かは、本記事では断定しません。直販なら契約書と Datadog の請求窓口、マーケットプレイス経由ならクラウド事業者の請求条件、パートナー経由ならパートナーとの契約書で確かめる項目です。確認の順番は、①契約書の通貨と税の条項、②請求書の送付先と言語、③使用量の確認手段 (直販とマーケットプレイスは Subscription Details、パートナーは契約書)、④契約更新の時期と窓口、の 4 点で、経路を決める前に書き出すと比較が具体的になります。契約前に決めておく項目の全体は 導入判断チェックリスト に、監視対象がクラウド連携中心なら インテグレーション の課金の境目も併せて確かめてください。

参考資料

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